乳歯と永久歯



成人の虫歯・永久歯の虫歯


成人でも永久歯が虫歯になりますが、乳歯では構造上永久歯よりも耐酸性に劣るため手入れを怠ると容易に虫歯になり悪化します。悪化する原因には知覚の鈍さもあります。歯の中には一般的に神経と呼ばれている歯髄組織が存在しています。歯髄組織は主に血管、リンパ管、神経線維などから構成され、絶えず栄養を送るほか、外部からの刺激を感知することができます。刺激を感知する神経線維の割合は永久歯で多く存在し虫歯が進行すると非常に痛いですが、乳歯には少なく虫歯になってもあまり痛みを感じることはありません。痛くないと申告しないため、虫歯に気付かず放置すると急速に進行し悪化することもあります。進行した虫歯は後続の永久歯に様々な悪影響を与えます。乳歯が虫歯になると歯質構造が脆弱であるため内部まで容易に進行します。その後神経まで進行した虫歯は根元まで到達し嚢胞という膿の袋を作ります。この嚢胞内の膿の圧力が上昇すると、歯茎が膨らんでぷっくりとした状態になります。乳歯の真下にはこれから生える発育途中の永久歯ありますが、放置すると発育途中の永久歯の形成不全をおこし、エナメル質や歯の形の異常となって現れます。

また、進行した虫歯を放置し続けると歯が崩壊や、歯を失ってしまうこともあります。やがて歯並びの乱れが生じ、永久歯の生えるスペースがなくなり、順番が乱れるなどの位置の異常が起こります。さらに歯が機能しないと食事がかみ難くなるため、噛み合わせや悪い噛み癖がつき、将来顎の発育不全や顎関節症などへ移行することもあり注意が必要です。

その他、虫歯が悪化し重症化する原因にはスナックやインスタント食品などを頻繁に摂取する子供におみられます。これらの食品は歯に付着しやすく取れにくいため、ブラッシングを怠ると口の中に長時間留まります。虫歯の原因菌はこれらを栄養源と増殖を繰り返し、発生した酸によりエナメル質の薄い乳歯では虫歯が進行しやがて悪化します。


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